日 時:平成21年6月29日・月 15時開始
場 所:慶應義塾大学三田キャンパス「北館ホール」
第1部 演者:鈴木 忠氏(慶應義塾大学医学部)(約1時間30分)
講演内容:はじめて塾内より授業講師をお招きし実施しました。医学部生物学教室の鈴木 忠さんは,クマムシ(緩歩動物門)研究の第一人者です。実はこ
のクマムシ,2007年の欧州宇宙機関(ESA)の実験では真空の宇宙空間にさらされても何匹かが生き残ったという超タフな動物です。普段はコケの中に生
息し慶應のキャンパス内でも普通に見られるようですが乾燥に非常に強いという特徴を持っています。乾燥すると樽状に収縮し,水分を吸収すると膨らみ,やが
てノソノソと歩き始めます。このようなクマムシの生態を多くの映像で紹介してくださいました。また,先生が現在研究しておられる,海水域に生息する脚の間
に水かき様のひだのある奇妙な形のクマムシには驚かされました。授業の最後には,コペンハーゲンに留学中の研究者としてのお話などをお聞きしました。
第2部 質疑応答(約30分)
※ 聴講者は生徒・関係者を含め約250名でした。
※ 第12回『宇宙授業』は慶應義塾創立150年記念未来先導基金からの援助を受けて実施しております。 |