AWDLP210-024


 

ご利用案内
第28回 「新しい時代と日本の役割―「はやぶさ」から「はやぶさ2」へ―」

日時:平成26年11月26日・水 15時開始
演者:的川泰宜氏(JAXA名誉教授)
場所:慶應義塾大学 北館ホール

第1部 授業内容:
第28回の「宇宙授業」は的川泰宜先生をお迎えしました。
的川先生のお話は、故郷である呉で原子爆弾が落ちたときの母の背中での思い出話から始まりました。このときから「平和」「いのち」「矜持(きょうじ)」の三語が先生の胸中に刻まれたといいます。
大学では、ペンシルロケットの開発者でもある糸川英夫先生のもとで研究を始め、のちに「はやぶさ」のプロジェクトに参画します。このとき日本の技術力は、町工場の匠達によって支えられていることのすばらしさを知ります。
そして「はやぶさ2」の時代になり、宇宙から地球を見つめる時代が始まります。かつては「もらう」時代であったが、これからは「貢献」の時代であることを、日本の宇宙開発の役割を例にお話しをまとめられました。

生徒の感想より:
今日はとても貴重なお話を聞かせて頂き、本当にありがとうございました。
宇宙というテーマは私にとってとても興味深いものであり、今日は新しいことや考え深いことが色々学べたので、今回の宇宙授業に参加できたこと、とても光栄に思っております。
残念ながら、私は戦時中のお話しを実際に経験された方から聞ける機会は少ないので、今日のお話は私の胸に響きました。
米軍兵から投げ与えられるお菓子の話は、以前から知ってはおりましたが、その話の裏に日本人の矜恃としての問題があったことに深く考えさせられます。
またお母さまの奇跡とも呼べる広島原爆の回避のお話や、その後のお母さまの涙ながらの会話に目頭が熱くなりました。
高い志をやり遂げるために貧乏を理由にしてはいけないというお教えに納得しました。先生が自ら体験された、お金がなくとも、はやぶやを作り上げた道のりに勇気をもらいました。
また、好奇心、冒険心、そして匠の心、この3つの心で人の役に立つための物を作り上げていくことを知りました。私も異質な心の色と共にチームワークを作り上げていきたいと思います。やぶや2の成功を心より願っております。
そして、私も地球的社会性を持ち、宇宙から地球を見つめられる人間になりたいと思います。改めて、今日の貴重な授業を拝聴しましたこと、心より感謝してます。


第2部 質疑応答(約30分)

※ 聴講者は生徒・関係者を含め約120名でした。




授業後、質問に答える的川先生


質問をする生徒の列は、途切れることがありません。




前のページへ戻る

Copyright(C) keio girls senior high school