AWDLP210-024


 

ご利用案内
第29回 「宇宙と生命 〜夢みる国際宇宙ステーション〜」

日時:平成27年2月18日・水 15時開始
演者:谷垣文章氏(JAXA宇宙環境利用センター)
場所:慶應義塾大学 南館地下四階ディスタンスラーニングルーム

第1部 授業内容:
第29回では、JAXA宇宙環境利用センターの谷垣文章さんに授業をお願いしました。
最前線で活躍されているJAXAの研究者のお一人です。二十数年来の付き合いで、一緒にヒューストンにあるジョンソン宇宙センターにも視察に行った仲です。
ゼブラフィッシュを用いた研究がちょうど終盤にさしかかったところで、カザフスタンにあるバイコヌール宇宙基地より打ち上げたゼブラフィッシュの研究成果も聞くことができました。
また、なんと言っても圧巻だったのは、ビニールチューブを使った水素発火体験でした。参加した生徒たちは、手のひらに伝わった衝撃波を忘れることはないでしょう。
なお、谷垣さんには、3月30日に実施した「筑波宇宙センター見学会」においてもご案内をして頂きました。

生徒の感想より:
先日は、素晴らしい「宇宙授業」をありがとうございました。
さすがJAXAにお勤めの谷垣先生、まさに「宇宙授業」と呼ぶにふさわしい講義でした。本格的なのに明快にまとめられた講義内容は、始めから終わりまで夢中で聞かせていただきました。
また、見やすいスクリーンや動画、谷垣先生の実演に加え、皆で参加できる実験まで用意していただいて、理解がより深まりました。本当にあっという間の2時間でした。
私が宇宙ステーションに行けたら、まず、この目で地球を見てみたいと思います。実はこの思いは、先生の講義を受けている最中、不意に強く湧いてきたものです。
というのも、きっかけは講義中に見た、宇宙ステーションからの景色を撮ったあの動画です。
そういえば、宇宙からの地球の写真は見たことがあったのですが、動画を見るのは初めてのことでした。秒速8kmで過ぎ去っていく景色、そこに現れる日本の姿。それがあの日本地図、世界地図で見た、まさにそのままの形であることに、なぜか尋常でない感動を覚えたのです。
四国から淡路島、琵琶湖…。特に北海道は、本当に地図の形そのままであることがはっきり確認できて、とにかく「凄い」と思いました。
そして、さらに私の心を揺さぶったのがオーロラの景色でした。自分でも驚いたことに、講義中、しかもあの動画越しだというのに、オーロラを目にした途端、涙が出てきたのです。
なぜだか「私はこんな小さなところで何やってんだろうな」という思いが、自然と心の奥から浮かんできました。世界は広くてこんなにも美しいのに、私の生きる世界はなんて小さいんだろうかと感じたのです。
これだけ感動的な景色を、動画などではなく、実際にこの目で確かめられたなら、それは果たしてどれほどの感動になって私を包みこむのでしょうか。
きっといつか、一般の人たちも宇宙へ旅立てるような時代が訪れることを心から祈ります。
私は理系ではないのですが、もしも将来そういった宇宙開発に関わることがあれば、この講義で味わった感動を胸に抱いて参加したいと思います。
改めて、谷垣先生にお礼を申しあげます。わかりやすく楽しい講義を、そして宇宙のロマンや夢、感動を、ありがとうございました!


第2部 質疑応答(約30分)

※ 聴講者は生徒・関係者を含め約100名でした。



授業中の谷垣先生


水素発火体験をする生徒たち。




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