AWDLP210-024


 

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第30回 「国際宇宙法の現状と課題:国連の役割」(一部)
「「宇宙視点のシゴトとルールメーキング」〜JAXAの概要と宇宙法実務」(二部)

日時:平成27年6月27日・土 13時開始
演者:青木節子氏(慶應義塾大学総合政策学部教授)第一部
内冨素子氏(JAXA総務部法務課長)第二部
場所:南校舎ホール

第1部 授業内容:
第30回の記念すべき宇宙授業は、女子高生の進学希望先で人気が高い法学関連の「宇宙法」に焦点を当ててみました。
慶應義塾大学「宇宙法研究所」の研究員である青木節子さんと内冨素子さんに授業をお願いしました。青木節子さんは、慶應義塾大学の総合政策学部教授で、内冨素子さんはJAXA総務部法務・コンプライアンス課長でもあります。
内冨さんには、過去の宇宙授業においても、多くのアドヴァイスを頂いて参りました。「宇宙法」の講義の他、女性の活躍の場としての宇宙についての話を伺いました。

生徒の感想より:
「国際宇宙法の現状と課題:国連の役割」
私は、ニュース等で宇宙に関することや、スペースシャトルの打ち上げなどを見る時に、とても広い宇宙においてどうやって秩序を保っているのか不思議に思っていました。今回のお話で、宇宙の法律は少ない国同士の条約やソフトローなどの正式でないものしかないと知り、やはり宇宙法をつくることは難しいのだと感じました。
一方で、ソフトローを通じた暗黙の了解や宇宙空間平和利用委員会の活動などにより、すべての国がある程度は常識的なルールを守り、宇宙の持続や発展に貢献しているとも感じました。
しかし、アメリカやロシアなどは、外見的に軍事利用ではないとしていても、明らかにそのような目的に見えることを行っている。もしそれで何か起きたときや、他の国々もみな"衛星破壊実験ではない"宇宙での実験を始めたときには、宇宙の秩序はどう保たれるのかなど疑問に思うこともありました。
今回お話を聞き、今後、国際宇宙法はある国がリーダーシップをとって定める動きになるのか、それとも今のまま足踏みをするだけなのか、また日本はどのような態度をとっていくのかなど、今後の国際宇宙法について興味を持ちました。
その変化を追い、自分なりに考えてみようと思いました。私たちのために宇宙授業をしていただき、あらがとうございました。

「宇宙視点のシゴトとルールメーキング」〜JAXAの概要と宇宙法実務〜
今まで宇宙旅行と聞くと、お金持ちが高いお金を出して訓練を受けて行くもの、としか考えていなかったのですが、今回のお話でISSのことを詳しく聞いたり、また宇宙やスペースシャトルなどに関する様々なお話を聞き、行けるかどうかは関係なく、宇宙旅行をとても身近に感じることができました。
また、JAXAのように理系集団のように見える組織でも、文系の仕事もあり、内冨さんはそれでたくさんの経験をなさったと知り、自分の将来について今はまだ様々な選択肢があるのかと安心することができました。同時に、その分自分の能力を高めなくてはならないとも感じました。
日本では、文系・理系や男女など、多くの要素で社会における必要性が変わっていくと感じたので、自分ができる最大限の努力をし、将来は自分のしたい仕事に就きたいと思いました。
日本には高い技術を持つ企業が意外と少ないとのお話もあり、工業などにも注目しつつ宇宙に関してこれからの様子を眺めていきたいと思います。
私たちのために宇宙授業をしてくださってありがとうございました。


第2部 質疑応答(約30分)

*聴講者は生徒・保護者・関係者を含め約180名でした。



授業中の青木節子さん


質問に答える内富素子さん




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