遠隔会議の様子創立 50 周年を迎えた本校が、未来に向かって試みる新しい教育の一つの形として、2000年11月 21日(火)、外国の学校との間で生徒が討議を行う遠隔会議を実施しました。今回は、夏季の短期留学で長い間の交流があるハワイのプナホウ高校と、テレビ会議システムを用いて、「共学か女子校か」というテーマで、英語によるディベートを行いました。テレビ会議システムの他にも、インターネットでコンピュータと大型液晶プロジェクター、ホワイトボードなどをつなぎ、チャットや描画の同期通信も併用しました。


 約半年前から、生徒の実行委員約20人が、担当教員の指導の下、プナホウ高校の生徒20人と電子メールなどで連絡を取り合って準備を進めてきました。また、卒業生の協力を得て、用語集・表現集を作成して全校生徒に配布し、初めて聞く人にも理解しやすい工夫をしました。 会場である小講堂には実行委員のほかに、1・2年生全員が集合して参加し、3年生は、LANを通して、各教室から参加しました。システムトラブルで開始が遅れるというハプニングがありましたが、回線がつながってからは順調に討議が行われ、成功裡に終了しました。


 外国の学校との間の遠隔会議は、異文化理解、社会意識の涵養、英語によるコミュニケーションへの動機付けなどを促すとともに、情報の活用能力を高める効果も大きいと思われます。今後は、プナホウ高校以外の各国の学校と行う会議、また、英語以外の教科の授業を中心とする会議を行うことも念頭におきながら、定着していくことが期待されています。