教育課程

教科の特色

国語科

文系理系を問わず、現代文と古典を三年間必修科目として、高度な日本語の表現能力と深い思考、豊かな感受性を育みます。『羅生門』『こころ』『源氏物語』などを精読する授業に加え、唐詩「長恨歌」の暗誦・小説創作・論文の基礎を学ぶ国語科レポートといった課題を全員に課していることも大きな特色です。選択科目では、アナウンサーによる「話し方」の授業や、大学からの講師と専任教員の専門分野をいかした講義を取り揃え、課外でも美術館や舞台鑑賞などの機会も設けています。

社会科

教師は歴史学や政治学などを深く学んだ専門家です。授業では教科書を超えた知識を学びますが、暗記で終わるのではなく、過去と現在、東洋と西洋、理念と制度など、科目の枠を越えて知識を繋げたり比較したりする視点が養われます。授業で学んだことを生徒自身が関連付けて理解し、多面的な思考力を養い、記述や口頭で表現できるようになることが目標です。3 年生では大学教員なども担当する8 つ以上の多様な自由選択科目が設置され、各人の興味に応じて履修することができます。

数学科

本校の数学では、大学入試に特化したテクニックではなく、数学の根本的な理解をしてもらうことを重視しています。これは、将来直面する問題が正解があるものばかりではないからです。数学の根本的な理解は、独創的な発想を構築するための一つ一つの部品になります。その部品を磨いておくことに重点をおいて、授業を進めています。また、進学先である慶應義塾大学の10学部それぞれから求められる数学の知識が異なるため、進路に応じて必要な分野を選択することが可能です。

情報科

情報社会で活躍するための知識とスキルを習得することを目標としています。必修「情報Ⅰ」では、基本的な知識を習得し、Pythonプログラミングの基礎とOfficeソフトの活用技術を学びます。選択「情報Ⅱ」では、高度なプログラミング技術とマルチメディア編集に焦点を当て、表現力とコミュニケーション能力を高めます。選択「情報演習Ⅰ・Ⅱ」では、Pythonを用いたデータ分析や社会的問題に対する深い洞察力を養うことで、現代社会における幅広い課題に対応できる姿勢を習得します。

理科

自然現象に疑問をもち、実験・観察を通して確認し、その結果をもとに考える探究の過程を重視しています。物理基礎、化学基礎、生物基礎の3科目が必修科目で、進路や興味関心に応じて科目が選択できます。科学概念の普遍性と体系的な理論や物 質の性質について、日常生活と関連付けながら、多様な視点からエネルギー、物質、生命、地球、宇宙について理解することを目標としています。広く宇宙をテーマとした「宇宙授業」や、キャリア形成の一助となるよう企業見学も実施しています。

保健体育科

生涯にわたりよりよく充実した日々を過ごすためには、心身の健康が不可欠です。そのため授業では課題種目の技術習得とともに、自身の心身への気づきや他者とのコミュニケーション能力の育成、周囲の安全への配慮等、多くのことを学ぶ機会を設けています。保健の授業では、知識教育をより実践的な能力として定着させるため、心肺蘇生法や搬送等の実技実習も取り入れています。3 年間で球技(5 種目)・ラケット競技(3 種目)・マット運動・ダンス・空手と幅広い種目に取組みます。

芸術科

物事を捉える「観る力」「聴く力」を養い、表現を豊かにすることを目標としています。1年生「美術」は陰影・混色をテーマに制作。「音楽」はアンサンブル、鑑賞、楽典、ソルフュージュ、音や詩の感度を高めます。2年生「絵画と工芸」は石膏デッサン、シルクスクリーン、陶芸やステンドグラスなど幅広く、「声楽と器楽」はヨーロッパ歌曲や重唱を通じて発声方法、独奏、音楽理論に及ぶ本格的なものです。楷書、行書、仮名を中心に古典の臨書、用筆法を養う「書道」も選択することができます。

外国語科

高校・大学で必要とされるアカデミックな言語運用能力、自律的に学習を続ける力、異文化を尊重する豊かな国際的感覚を養成することを目標としています。必修科目では、英語で論理的に自己表現をするための土台となる知識や技能を積み重ねます。選択科目では、時事英語・文学・プレゼンテーション・エッセイライティングなど、一人ひとりの興味関心にあわせて英語力を伸ばすことができるのに加え、第二外国語も履修可能です。国際社会で必要とされる対話力と柔軟な感覚を身に着けられます。

家庭科

人生100 年時代における各発達課題に、自分らしく取組むための素地と技術を身につけること、そしてそれを他と共有し、互いの生活をより豊かにすることを目標にしています。1、2年生の必修科目では従来の分野に加え、社会的マイノリティーとの共生をどう構築できるかなどを学習の主眼としています。また、2、3 年生に設置されている自由選択科目では、必修科目で習得した知識を技術面から強化することに主眼を置いて、卒業後のニーズも活かした、幅広い選択科目を設置しています。

ページトップへ